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短編小説、ゲーム攻略

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【音の中で君を見つけた】短編小説

time 2025/05/10

【音の中で君を見つけた】短編小説

ライブハウスの熱気が肌にまとわりつく。ステージの上では、ギターの音が空気を切り裂き、ドラムの振動が心臓に響く。

「やっぱり、生の音は最高だな」

私は一人でドリンクを片手に、フロアの隅で演奏を楽しんでいた。

その時だった。

「ごめん、ぶつかった!」

勢いよく誰かが肩にぶつかり、私は思わず飲みかけのドリンクをこぼしそうになった。

「大丈夫?」

顔を上げると、そこには驚いた表情の彼がいた。

「……え?」

私は息を呑んだ。

「……久しぶり」

彼――悠真は、昔の恋人だった。

「こんなところで会うなんて」

彼も驚いたように笑う。

「まさか君もこのバンド好きだったの?」

「うん、ずっと聴いてたよ」

音楽が再び鳴り響く。私たちは言葉を失い、ただステージを見つめた。

「なんか、懐かしいね」

悠真がぽつりと呟く。

「うん……」

私たちは、音楽を通じて出会い、そして別れた。

でも、こうしてまた音の中で再会するなんて。

「……終わったら、少し話せる?」

彼の声は、ライブの音に紛れながらも、はっきりと私の心に届いた。

「……うん」

私は頷いた。

音楽が終わる頃、私たちの時間は再び動き出すのかもしれない。

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